女性マーケター養成講座 導入企業事例
株式会社千趣会様

(写真左から)ベルメゾン事業本部スタイル&ビューティー マネージャー 岡 紀子様、部長 大久保 恵子様
※所属・肩書きは取材当時のものです。

千趣会は、女性の毎日に笑顔を届けることを通じて、世の中をしあわせにしていくことをビジョンに掲げる会社です。通販のベルメゾンを中心に、お客様のライフステージに寄り添った多様な商品やサービスを展開し、お客様目線でのマーケティング、商品力、提案力の強化に取り組み、多くの会員様に支持されています。

女性マーケター養成講座」導入の背景や目的について、ベルメゾン事業本部 スタイル&ビューティーの大久保 恵子部長に伺いました。

1. 女性マーケター養成講座 導入の背景について教えてください

千趣会は創業以来、一貫してお客様に寄り添い、それぞれのライフステージ・ライフスタイルに添った商品・サービスを提供することを心がけています。お客様へ向けた提案は、市場動向や過去データはもちろんのこと、購入商品のレビューや定期的な定量アンケート調査、デプスインタビューなどを通して、お客様が言語化できない潜在的なニーズを汲み取ることを非常に重要としています。
このような多面的なVOCをマーケティング活用することで、課題の抽出や改善への道筋を立てやすくなりますが、一方で、要所要所で仮説や考え方が正しいか、一歩引いて全体を見回し分析の技術を上げていくリーダーの存在が不可欠だと感じています。


この「技術を上げる」リーダーは、男女の性別を問うものではないですが、ちょっとした女性の感性や視点が役立つことを私自身がこれまでの経験で感じており、常に技術を磨く「場」を創出することが私の役割の一つと考えます。そのきっかけとして「女性マーケター養成講座」は、まさにピッタリで、一般的なマーケティング知識の取得ではなく、女性の感性・視点をベースにした「自分を磨く場」として導入しています。

2. 女性マーケター養成講座 選定の理由についてお聞かせください

当社は女性の管理職やリーダーも活躍していますが、残念ながら社内で女性リーダー同士が切磋琢磨する研修のようなものはありません。中堅以上の女性が自分を磨く場は、意識的に自身で行動を起こさない限り、あまりないのが現状です。そんな中で、私自身が2012年に「女性マーケター養成講座」を受講し、多種多様な業界の女性とのワークショップで非常に刺激を受け、仕事人として常に思考力を磨き続け、視座を高くもつことがいかに大事であるかを実感しました。それからは、外部の方々とのセッションによって成長マインドが刺激されるのではないか?と、この講座をうけてもらうようになりました。

3. 導入後の成果はいかがですか?

今はオンラインで、しかも無料で受けられる養成講座なども多く、即効果があるとは思っていません。よって、本講座においても導入の効果や受講者の行動がどう変わったか?と言うものは、受講者自身がこの講座で得たものをどのように活かしていくか次第ではないか、が正直な感想です。
私自身が養成講座をきっかけに受けた刺激や人とのつながりは10年経っても財産だと思っています。その後の受講者たちも、それぞれがそれぞれの形で身につけていけば良いのではないでしょうか。

4. 今後 本講座に期待されることをお聞かせください

当社は、出産育児などのライフイベントと働くことを両立する社員が多い会社です。お客様もほぼ女性であり、とことんお客様に寄り添う会社として同じ女性である感性や経験が活かせることも多くあります。とは言え、まだまだマーケティングの場で女性が少ない企業も多いですし「女性マーケター養成講座」を通じ、異業種で働く女性と思考力を磨き合う場として有効なのでは?と思います。

ダイバーシティやインクルージョンと言う視点も多くなる中、女ゴコロマーケティング研究所が敢えて「女性マーケター養成講座」をし続ける意味、狙いがどこなのか、ぜひ木田さんにお聞きしたいです。
私の私見かもしれませんが、男性同士はよく会社や仕事の話を酒の場でもしますが、女性同士は話題が多岐に渡り仕事の話の比率は低いように感じます。他に楽しい話題が多いのもその理由かもしれません。「女性マーケター養成講座」は、費用を払ってビジネスを学ぶ女性たちの集まりなので、大手をふるって(?)お互いの仕事や会社について語る場、としても存在価値のある講座かもしれません。

受講者の声
ベルメゾン事業本部
スタイル&ビューティ
マネージャー 岡 紀子様

講座を受けた当時、業務では幅広いアイテムと多くのブランドを扱っていました。自分が熟知していない範囲を、様々なバックグラウンドのメンバーと意思疎通する必要があり、インプット・アウトプットの仕方を試行錯誤していました。そんな中、マーケティングの説明と実践ワークで構成された研修は、直接的に生かせる実用的な内容で、研修中には自分に抜けている視点に何度も気づかされました。

研修の個人ワークでは、自社の課題となっているブランドの整理を行いました。受講後、それをチームメンバーとの議論のベースに活用したり、メンバーがコンセプト等で困っている時には、研修で習った考え方などを展開して使用しました。
セミナータイトルは「女ゴコロマーケティング」ですが、個人的な印象としては「フラットに多角的な視点で物事をみる」ためのセミナーという印象を受けました。男女問わず、学んでみたい、また新たに学び直したいという方にも、気づきを与えてくれるセミナーだと思います。

講師「木田理恵」より

2012年に、大久保様に「女性マーケター養成講座」を受講いただいて以来、継続的に部下の方々に受講をすすめていただいていること。また、10年経っても講座で受けた刺激や人とのつながりを財産だと思っていただけていることを大変うれしく思います。「弊社がなぜ、女性にこだわったマーケティング講座を行っているのか」というご質問に対してですが、企業の中には、まだまだ意思決定権を持つ女性マーケターが少ない現状があります。まずは数の上でも、力の上でも、十分に活躍できる女性を増やしたい。そのためには女性が一般的なマーケティングの知識を身につけるだけでなく、女性特有の感性や経験の活かし方や女性がぶつかりがちな壁の攻略方法を学んだり、女性同士が安心して切磋琢磨し合える場が必要だと考えています。世の中に本当の意味でのダイバーシティ・インクルージョンが浸透し、当たり前の時代になったら、この講座のカタチも変わるかも知れません。

講師プロフィール


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